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人と話をして、私たちは喜怒哀楽を共にします。どのような時に人は相手と気持ちを共有できるのでしょうか。
男性の気持ちはわからない、女性の気持ちは理解できない、
とつぶやく前に、冷静に考えてみましょう。
人は相手を受け入れる前に４つの壁が存在するといわれています。

第一の壁として、「外見」です
・表情
・髪型
・服装等
これはまさに第一印象と言ってよいでしょう。
人は最初のきっかけとして、目に映る視覚の情報を頼りにするのですね。

第二の壁として、「態度」です
・立ち方
・椅子の座り方
・食事の仕方等

第一印象ではわからなかった、その人自身、その人らしさ、内面や振る舞いがここで見受けられます。
ちょっとした仕草からも人は印象を読み取る事ができるのです。

第三の壁として、「話し方」です。
・声の大きさ
・言葉づかい等

声に実在ありとも言いますが、美しい声、小鳥のさえずり、を聞くと人は癒しをも受ける事があります。
相手との会話から人は無意識にあなたの声を感じとっています。

第四の壁として、「話の内容」です。
・話の構成等
・相手を不快にするような内容

話が弾むような話題から、人は自然と楽しくなりますね。 そのように、最後のステップとして、相手との会話、話というのは、あなた自身の人間力がそのまま表れ出るものとも捉えられる事でしょう。

具体的な例をあげてご説明します。
今からある二人の男性の事を紹介します。
一人目は『人当たりがよく、決断力がある。真面目で冷静である。スポーツが好きで、行動的』
二人目は『冷たくて冷静。決断力がある。仕事は真面目で、人当たりは悪くない。スノボ等、スポーツ好きで行動的』
あなたは、どちらの男性に惹かれますか？
恐らく一人目の男性の方が、好感度が高いと思うのですが、どうですか？
二人の紹介文をよく読んでみると、二人目の男性の最初の「冷たい」以外は同じ内容が書かれています。
それにも関わらず、二人目の男性は紹介文の最初に冷たいと書かれているだけで、ずいぶん印象が悪くなってしまいます。

人は冷静なようでいて、実はそうではありません。
コンピューターのようにあらゆるデータを、平均して分析すると言った事が出来ないものなのです。
この為に第一印象で「この人は冷たい」と刷り込まれてしまうと、後からいくら決断力があると説明されても
「どうせ人を蹴落とす決断でしょ」等と思われてしまい、なかなか本質までは見てもらえません。
この様に、第一印象と言うのは、とても重要なものなのです。

ところで第一印象で、この人は怖そうな人だな・・・とか
優しそうな人だな・・・と思っていたら、やっぱりその通りだった、なんて経験ありませんか？
これは別に勘が当たったわけでは無く、あなたの態度が相手にそうさせているだけなのです。
例えば、あなたが「優しそうな人だな」と思ったとしましょう。
すると相手に対して、あなたはリラックスして穏やかに接するでしょう。
逆に「怖そうな人だな」と思ったとしたら、恐らくあなたは、相手に対して身構えて話をすると思います。
そういった態度が相手にも伝わって相手もあなたに負けまいと身構えてしまうのです。
恐らく口調も厳しくなっている事でしょう。
あなたのとる態度が、相手に感染しているだけなのですがあなたから見れば、
やっぱり見た通りの人だった・・・となってしまうのです。

このように考えると、第一印象で人を決め付けるのは、とても危険な事です。
第一印象だけで相手を決め付けずに、相手の良いところを見つけていく努力をすれば、きっと相手もあなたに好感をもってくれるはずです。